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【SEネタ】IT業界もそろそろ価格競争をやめないと大変なことになるって話





実は本日下書きを消すつもりが、ツール側の不具合半分、自分のミス半分で消してしまいました>_<
せっかく☆つけてくれた人ごめんなさい汗

今後はバックアップを必ず取ろうと心に誓いました!

昨日あげたものと若干記述は違いますが、話の流れは同じです。消えた経緯については以下に書いてあります。

shinmai-se.hatenablog.com

キリンとアサヒの脱価格競争

先日、ダイヤモンドの記事を読みました。結構良いこと書いてあるので、ぜひ読んでみてください。

 

diamond.jp

簡単な内容としては、

今まで価格競争をしてシェア争いをしてきたが、それでは結局お互いの体力を奪い合うだけで、最終的には企業の為にも消費者の為にもならない。そこで、価格ではなく価値で競争をし、シェア争いから抜け出す。

という内容です。

特に印象に残ったのは、以下の部分。

市場が縮小している中で、行き過ぎた水準の販促費を掛けてシェアを取りにいく。こうなると利益が目減りして、縮小均衡パターンになって誰も幸せになりません。

今まで散々価格競争しておいて、何を今更とも思いますが最近の大手企業の低迷ぶりを見ると正しい判断かと思います。最近話題となっている東芝の粉飾決算やSHARPの赤字も、同じように過度な価格競争に陥った結果だと思います。

この辺は僕たち消費者も考え直さないといけないですね。いままで安易に安いものばかり求めてきました。かと思えば、セブンイレブンホールディングスが金の○○シリーズを出すと、それに飛びついてしまう。こうした消費者の主体性のなさも問題を複雑にしているかもしれません。

 

話を戻します。

市場の縮小は当てはまらないかもしれませんが、こうした問題は特にIT企業でも顕著に見られると感じています。

 

 IT企業は今こそ価値観を変えるべき

なぜこの記事が印象に残ったかというと、IT企業も(特にSIer)まったく同じ負のスパイラルに陥っていると日々感じているからです。多くの大手IT企業は顧客満足度を第一とすることを掲げていますが、結局お客さんが(表面的に)求めることは

  • 安い
  • 納期が早い
  • 高品質

なんですよね。顧客第一主義を軸にすると、価格競争に陥るということは「破壊的イノベーション」で有名なクレイトン・クリステンセンも言っています。

そのような状況の中で、同じような製品を出していて、同じようなシステムしか作れないのであれば必然的に価格競争になるのは当然です。企業が、自分たちのシーズ(強み)を活かして、本当に納得できる価値のあるシステムやサービスを提供できていないことが原因ではないかと、僕は考えています。

つまり、そろそろSIerもお客さんの言いなりになって安くシステムを作るのではなく、価値を提示できるようにならないといけないと思います。じゃあ強みってなんなのよ、というと難しい問題なのですが。
(まだまとまっていないのでいつか記事にしますが、もしかしたらシステム構築という物は大手のような大人数で扱うものではないのかもしれません。)

 こうした背景には、”システム"というともサービスとも取れるものを扱っていることもあると思います。ITって、詳しく知らない人からするとなんでも簡単に出来る魔法のように見えてしまいます。しかし実際はかなり俗人的な作業で、ひどく非効率な作業が多いのが現実です。

僕個人としては、そろそろ安くて高品質なシステムを作ることで顧客満足度を高めるという小学生でも思いつくような企業方針ではなく、システムを作っているSEが夢を持てるような方針に切り替えてほしいと切に願っています。

 

SEが誇りを持てるような仕事とは

では、SEが誇りを持てるような仕事となんでしょうか?まだ答えは出ていませんが、現段階では、最新の技術を扱えて企業という枠に囚われずに真にお客さんの為になるシステムを作ることではないでしょうか?
(こんな仕事が出来ているのはGoogleとかMSくらいか?客の為になるかはさておき)

もしかしたら、意識高い系wwwと言われていますが、入社してすぐに大手企業をやめる人たちの方が意外と先を見ているのかもしれませんね。

話をひっくり返すようですが、これからは技術者として会社にぶら下がるのではなく、自分なりの技術を磨いていく必要があるのかもしれません。

 

いじょうっ!