こんにちは、こめすけです。
さて、先日、木村 岳史さんの「技術者不足への対策ですか。諦めてください。それが日本のためです」という記事を読んだ。そうしたら、妙に納得がいったので、そのことについて書こうと思う。もとの記事は以下参照。
簡単に記事の内容を書くと、「日本では今エンジニア不足が叫ばれていてエンジニアを増やそうとする動きが盛んなんだけど、そんなことしたらいつかエンジニアが溢れかえって職にあぶれる人がたくさん出るよね?だから今の人数でも上手くシステムを作れる仕組みが必要だよね?」って話。
詳しくは日経XTECHを見てちょ。
なぜエンジニアが増えれば問題が解決するのか疑問に感じたきっかけ
なんでこんなことを書こうかと思ったかなんだけど、実はちょうどこの前こめすけの会社でも、新入社員向けの説明会があった。そこでは、一応幹部クラスのおじ様が来て、講義をしてくださるわけだ。
そこらへんで売ってる1000円くらいの本読めば分かることを数時間かけて。いくら金使ってるんだよ!
まぁそれはいい。仕事なんだし、なにより上司(というか大先輩?)から話を聞くことに意味があると思って我慢できた。寝たけど。
ただ、途中で言われたことがとても不快だった。
「これから10年くらいしたら、段階の世代の人がごそっとやめます。今の人たちだけで生産性を倍にして利益を確保してください。」
ん?って思った。
だって、お前ら今の人数でもまともに品質高いもの作れてないやん?何エラそうに言ってるんだ?
ってなるじゃん!!
お前らはいーよな、あと数年で会社退職して年金暮らしだろ?無責任すぎる!とこめすけは新入社員ながら思った。というか、確かアンケートで書いていたような気すらする。笑
まぁそれは置いといて。
つまり、こういうこと。
どうやらITの世界では、人数がいれば素晴らしくて品質の高いシステムが作れる、のかと問われれば必ずしもそうではないらしい(どこの業界でも同じかもしれないけどね)。
そのことを僕たち若手エンジニアは肝に銘じないといけない。逆に、幹部になれるような人すら、明確な答えを出せず、若手に自分勝手に頑張ってとしか言えなかったのだから、この問題はチャレンジングで価値あることであると同時に、闇の深さも感じる。
とはいえ、ポジティブに考えると、そのレベルの人でも経営幹部になれてしまうのだ!これは朗報ですよ!笑
IT業界は実はとても原始的で俗人的な集団
IT系の仕事に携わっている人なら少なからず感じていると思うが、ITシステム構築(少なくとも大手SIerについて言えば)なんてものは、ひどく俗人的な作業である。
書類のフォーマットが定まっていないなんてことはざらにあるし、長期プロジェクトの場合、文章管理すらまともに行われていなかったりする。また、職場やプロジェクトごとのスラングも多く、工程の標準化なんて異世界の出来事のようにすら感じる。
そりゃ大手がこんな状態なら、ベンチャーの方がよっぽど合理的に動けるし、柔軟に仕事が出来ると痛感する。
大手は(まぁ別に大手に限らずなんだけど)、ダイバーシティとか言ってないで、そろそろ本気で変えた方がいいと思う。今必要なのは、使えない制度を充実させることよりも、意識を変えることだと思う。
個人的には幹部は外部の人を中心に構成したほうがいいんじゃないかな。と思う。
理由は簡単で
ITは変化が激しく状況判断が難しいのに、その道の人が(それもいい年のおじさん)が幹部になると、自分がすべてを理解すると思い込んでしまうからだ。
同じやり方は通用しないって散々体験してきたんだろ?そろそろ認めようよ?と思ってしまう。
といってしまえばただの愚痴になるだけなので、どうすれば今後僕たちは人数が半分になっても今の利益を維持、さらには増大できるようになるのか、を新米SEのこめすけなりに考えてみた。
1.社内ツールは一斉に変える
2.常駐先ではフレックスを禁止する
3.移動をもっと頻繁にする
4.うつとか理解しようよ
1.社内ツールは一斉に変える
もう、職場や業務に合わせて適宜標準化するとか言ってる場合じゃないと思う。やるなら一斉にやらないと意味がないと思う。
そんなこと言っても仕事が区切りつかないと、とか言ってるなら、区切れがついた瞬間に導入すればいい。じゃないといつまでたっても数十年前のやりかたをずっと通すことになる。
というか、社内で共通のツール使って、インフラ整えたほうがコスト的にもメリットあると思うんだけど違うだろうか…。
2.常駐先ではフレックスを禁止する
なんのための客先常駐なの?と思う。よくあるのが、若手はフレックス禁止されてるのに、上司(役職者)がフレックス使うもんだから朝の会議に全然人が集まらないこと。判断するはずの上司が遅く出社すれば意思決定が遅れるし、お客さんも待たせる。
そのうち下請け会社の人もマネしてフレックスしだすと、もう目も当てられない。
育児とかいう免罪符もそろそろなんとかした方がいいと思う。子ども(現実)とやりたい仕事(夢)の両立が実はできないなんて新入社員ですらわかっている。
(子ども産むな、とかそういう話をしている訳ではないのであしからず。誤解があるようなら先に謝っておきます。)
両立が出来ている人の話なんて聞きたくなくて、実はその裏にいる諦めた人すごい多いでしょ?って話。いい加減大人が現実見てくれよと切に願う。
3.異動を頻繁にする
同じ職場に10年いたら、正直もうその職場以外どこにも行けなくなると思う。せっかくITでさまざまなソリューションの組み合わせで社会をより良くできるはずなのに、同じことを同じ文化の中でやっていても意味がないと思う。
苦手だなーと思っていた上司が、実は希望する事業に5年くらいずっと異動願いを出していたのに叶っていない、ということを先日知った。仮に上司に問題がないとすれば、
その人がいないと職場が(業務)成り立たない
が一番可能性が高い。つまり俗人性が高いということだ。もしその上司がうつになって休職したり、転職したらどうなるのだろうか。考えただけでも怖い。それについて特に対策を打とうとしていない会社も更に怖い。
まぁあえて同じプロジェクトに長期参画させることで、そのプロジェクトのプロにはなるし、それに反して市場価値は下がるから飼い殺しも出来て一石二鳥なのかもしれないけど。
もう完全に業界の闇だよね。
4.うつとか理解しようよ
これはすまん、別にITの話じゃない。ただ、小保方さんのニュースを見て無性に書きたくなった。
あんな、まじで、うつって心弱いやつだよなwwwとか言ってる奴はっ倒したくなる。ちょっとツライとかなら耐えるっつーの。それでも、どうしても無理でつらくて、どうにもならないからうつ”病”なわけ。
大学の親友が大学院後期課程行った後にうつ病になって音信不通になったときはほんとに悲しかったし、辛かった。
小学校にメンタルヘルスって学問追加した方がいいと思う。日本は精神系の疾患に対する理解が遅れすぎていると思う。
課長クラスの人が
「〇〇さんうつなんだってwww」
って言ってるのマジで引く。そういう状況に追い込んだ原因のいったんはあんただよ、って言いたい。言えないけど。
とこんなところだろうか。
どの業界にもこういった問題はあるだろうし、IT業界が特別ひどい訳ではないと思う。
でも、ITってもっと夢がある仕事だと思うんです。楽しいはずなんです。なんでみんなが楽になって楽しくなるようなシステムを作ってる人が、ため息つきながら下向いて仕事しないといけないんだろう?
まとまってなくて申し訳ないですが、これが今の僕なりのIT業界に対する意見です。
これからもっと技術や知識や人に対する理解を深めて、自分なりの答えが出せたらなと思います。
IT業界の人、いっしょにがんばりましょーーーっ!!
おわりっ!